人生の長さ~原始細胞とミトコンドリア~
2026年02月13日 16:53
2026年2月13日(金)
人生の長さ~原始細胞とミトコンドリア~
僕は、何事も、科学的根拠に基づいて定義付けることを好みます。富士山に登るのに、富士山の頂上を確認しない人がいないように、理にかなっていないのに、まことしやかな情報を頼りに生きていくことが苦手だからです。
「人間の寿命」について考えてみました。
1)人間の細胞分裂回数の限界から、120年が限界と想定される。
2)今迄いろいろな人々が、どんなに長生きでも100歳超えたあたりで寿命を迎えている。
3)ヨガの里の真の行者は、100歳を超えるのがあたりまえで、だいたい120歳くらいまで生きる。
この3点から120歳位が人間の生存限界と推測できます。但し、文明社会の中で120歳は環境的にとても厳しく、100歳を限界と設定しました。
「太く、短く、人生を生きる。70歳位でいいんだ。」と言う人もいますが、体にとっては無理があるんですね。「太く、短く」と考えているのは、脳のたった5%しかない大脳皮質による自我の思い込みですから、それ以外の95%の脳と100%の身体は、可能な限り長生きする方向で生存しているからです。ですから、まだ体が若いうちに病にかかると、苦痛に耐えながら寿命を迎える場合が多いです。かの有名なスティーブ・ジョブズも、壮年で亡くなる前、自身が不摂生であったことを後悔の言葉で残しています。
人類本来の身体から見ると、人生は「細く、長く」が正解だと、僕は思います。
人間の体の細胞1個1個は同じ構造ですが、実はアメーバ―のような原始細胞に、ミトコンドリアという微生物が合体し、共存しています。人間の体は25才頃まで成長し続け、そこから、老化が始まります。成長している時は原始細胞の分裂時期です。原始細胞は糖を主なエネルギー源とし、酸素を嫌い、低体温を好みます。子どもが、甘い食べ物が好きで、暑がりなのは、そのせいですね。一方、ミトコンドリアは、高体温、酸素を好み、日光で光合成します。エネルギーの産生能が高く、原始細胞の38倍のエネルギーを生みます。また、ミトコンドリアはエネルギーを作る速さが遅く、原始細胞は早いという特徴もあります。瞬発力は原始細胞、持久力はミトコンドリア。
人間は、加齢とともに、細胞の活動がミトコンドリア優位に傾いていきます。その入れ替わる時期が、だいたい40歳から50歳くらいの間です。50歳くらいからは無理が利かない体となりますから、スポーツ選手が40歳位で引退となるのも必然です。この時期に、それまで通りいやそれ以上のハードな肉体的及び精神的ストレスの多い毎日を送り続けると、体が悲鳴をあげ、ついには様々な病気が発症しやすくなります。また、年を取ると冷えに弱くなり、瞬発力がなくなりますが、エネルギー産生効率が良くなるので、少量のカロリーでの生存が可能となります。この究極が仙人と言われる人々です。実際、日本でもほとんど食べない人が何人か存在します。世界でも水しか飲まずに生きている人が3~4人確認されています。おそらく、ミトコンドリアの光合成のエネルギーで生きているのでしょう。
人間は、ミトコンドリア優位の身体になってきたら、体をあたため、ゆっくりと行動し、腹八分目の食生活を心掛ける。そうすれば、本来の寿命を健康に全うできるといえます。