人類の多様性 ー その弐
2025年09月26日 19:55
2025年09月26日(金)
人類の多様性 ー その弐
狩猟と牧畜を主とした生活で生き延びてきたヨーロッパ人と、採集と農耕を主とした生活で生き延びてきたアジア人は、
健康を維持する為、その体型、体質、性質も変化させる必要がありました。
動物の肉は、腸内で腐敗し毒素を産生しますから、なるべく早く排出しなければならないので、肉食の多いヨーロッパ人の腸は短くなり、胴体が短く、相対的に足が長くなりました。
穀類、菜食の多いアジア人は、カロリーの少ない食べ物から少しでも多くのカロリーを吸収するため腸を長くしました。そして、相対的に足が短くなりました。
また、肉食は腸内細菌叢が悪玉菌優位に傾き、毒素を多く産生するので、その影響が肌に現れ、ヨーロッパ人の肌はキメが粗くなりました。菜食は、逆に腸内細菌叢が善玉菌優位になり、毒素の発生が抑制されますので、アジア人の肌のキメが細かくなりました。
さらに、性質にも違いが表れています。肉食は戦いのホルモンであるアドレナリンの分泌を促しますから、興奮しやすくなり好戦的になります。ヨーロッパ人に、活動的で血気盛ん人が多いのはその為でしょう。一方、菜食は、アドレナリンの分泌を抑制するため、性格が穏やかになります。アジア人は、比較的のんびりとした性質の人が多いですね。
また、血液型の違いによる性質の違いには諸説ありますが、どうもはじめは人類はO型だったようです。100歳を超えると皆O型になるという研究報告もあります。ヨーロッパでは、狩猟をしないと生き残ってこれなかったので、狩猟の腕が生死をわけたのでしょう。個人の能力主義と個性が発達し、わが道を行くところのB型が増えました。アジアは、温暖で農業に適していますから、集団での協調性が発達し、協調性のあるA型が増えました。
人類の進化による多様性、興味深く読んでいただけたなら幸いです。どちらがよいとかわるいとかではなく、科学的根拠として知っておくと、世界中どこに住んでいても似たような生活が送れてしまう現代社会において、体調を崩してしまった時は、そもそもの自身の体質に反した生活を送っていないかと見直してみるのもおすすめです。